２日連続絵チャにお邪魔（第１段）

してまいりました…まあなんて図々しいんだ私。
１日目は神とも崇めるサイト管理人さまの主催で行われた
ものすごく豪華な絵チャでした。
絵が描けないのをいいことに、言い散らかすだけ言い散らかして
素晴らしい絵をたくさん見せていただきました。眼福！眼福！！
（このセリフ何回使ったやら…でもホントにそうだったんだから仕方ない）

そして今はまた別の神サイト様の絵チャにお邪魔中…
ホントににぎやかし好きだな私…いい加減反省した方がいい…
そちらで展開されていらした神絵を元に、黒い煩悩を迸らせてみました。
ＢＬっぽい展開なので苦手な方は回避お願いします。

（元絵はメイド姿のキョンが古泉の頬にキスしたところでした）

－　Needle Work　－

さっきのことは不可抗力だ。こう、なにやら見えざる力が働いてだな、やってしまったことなんだ。そこに俺の意思は全然ない。全くといってないからな。
だから嬉しそうにニヤニヤするな。気色悪い。いい男が台無しだぞ。
「いえ、不可抗力とはいえあなたからキスしていただけるとは…見えざる力もなかなか粋なことをしてくださるものですね。それもメイド服姿で、とは」
ええいいちいち口に出して言うな。俺も自分が気色悪いカッコしてるのは自覚してるんだ。
例によって例のごとくの、ハルヒの団長命令でムリヤリ着せられてるんじゃなけりゃ一刻も早く脱ぎたい。大体あいつの気まぐれには美意識というものはないのか。
「いえ、よくお似合いですよ。とてもかわいらしい。朝比奈さんと比べても遜色はないですよ」
古泉よ、お前の視力も相当だな。俺の気色悪い女装と、朝比奈さんの天から舞い降りたが如きメイド姿とを比較して、遜色ない、だと？悪いことは言わん、今すぐ眼科に行ってこい。ついでに心療内科に診察に行くのも強く勧めておくぞ。
「…これほどまでに自覚がないというのも、いっそ犯罪かもしれませんね。まあ、そこがあなたらしいといえばあなたらしいところなのですが」
自覚って何だ自覚って。俺は自分の凡人ぶりはよく分かっているつもりだが、それじゃ不満なのか。
「いや、もうホントになんと言えばいいのか…どうせいくら言ってもあなたに通じるとは思えないのですが」
はあ、とわざとらしい溜息をついて、古泉はようやく俺の身体を取り囲んでいた腕を解いた。無理な体勢だった訳でもないのになんだか妙に動きがギクシャクする。
やつの胸にすがりつくように手を置いていたのに気がついて、あわてて引っ込める。あれ、今何か気になる感触がやつのブレザーのどこかに。
「古泉、お前ブレザーのボタン取れかかってるぞ」
珍しいこともあるもんだ。演技でとはいえ、いつも爽やか優等生の外面取りつくろってるやつでも、こういう隙を見せることもあるもんなんだな。
「え、どこですか？」
「ほら、ここ、この第一ボタン。かろうじて付いてる、って感じだな。すぐ付け直さないとボタンなくなるぞ」
確かさっき着替えた後に、朝比奈さんからソーイングセットを貸していただいた気がする。このメイド服は急いで直したものだから、着ている最中に繕う必要ができたら、ということだった。さすが天使のお気遣いだ。
「ほら、ソーイングセットあるから今繕っちまおう。それ脱いでこっちに寄こせ」
その途端古泉のやつは薄く頬を染めてもじもじしだした。なんなんだ気色悪い。さっきキスした時でもそんなに赤くはなってなかったはずだぞ。
「いえ、あの…ちょっとお耳を」
何だ今更一体。聞きたくもなかったが、予想以上に古泉はしぶとく耳を寄こせと言ってきた。仕方なくやつの口に耳を寄せて囁きを聞いてやる。
だから息を吹きかけるな息を！って
「はぁ！？勃起っちまったから脱げないだと？」
アホかお前なんでこんなとこで！
古泉のやつは薄赤かった頬を真っ赤にして『静かに！』のジェスチャー取ってるが、恥ずかしいのはお前の節操ない下半身の方だろ！
「すみません、先程のキスでついうっかり…こういうのはいくら制御しても、し切れるものではないですから」
制御って…あの不気味な俺の女装で勃起つ方がどうかしてると思うぞ。お前よっぽど趣味悪いんだな、俺自身が言うのもなんだが。
「じゃあいい、そのまま着てろ。その代わり針刺しても知らんぞ」
そこら辺は俺も男だ、分からないでもない。まあこれは武士の情けってやつだな。



…長くなりそうですので一旦ここでストップします。